百年愛され続ける
縁起もの

石切おでんは縁起のおでん
創業以来の味を守り受け継ぎ
石切劔箭神社の病気平癒のご利益にあやかり
健康祈願の気持ちを込めたおでん
「石切のおでん」が
文化庁が推進する食べる文化財
「100年フード」に認定されました!
ご当地おでんとして100年以上の歴史と皆様からのご愛顧が認められました
ありがとうございます
先立からの味を守り受け継ぎ
誇りを持ってこれからも精進していきたいと思います
石切へお越しの際はぜひご賞味を♪

甘く濃い
味付けの関東煮

おでんの具材といえば、その土地で採れた具材が使われることが多いです。「石切のおでん」に入っている具材は、当地が山野辺に位置し、海も牧場も遠い土地柄であることから、ジャガイモや大根、卵、練り物などあっさり目の具材が中心です。
これらのあっさり目の素材の旨みとのバランスから、甘く濃いめの「関東煮の味付け」となっており、薄味あっさりで透明感のある出汁を利かせたものが主流の関西のお味とは真逆の味わいが特徴のおでんです。
切り身がない⁉
縁起のおでん

「石切のおでん」の特徴のひとつが、切り身が入っていないことです。
一般的なおでんの具材としてよく出てくる牛すじや蛸の足などの切り身は入っていません。これは、石切劔箭神社の信仰と地域の由来に関係しています。
石切劔箭神社は、「でんぼの神様」として古くから信仰されており、大阪弁で“でんぼ”とは“できもの”のこと。特に病気平癒を願う方々が多く参拝されます。
参拝者の健康を願い、体に負担の少ない消化の良い具材を使い、また手術前などにお参りされる方への心配りから、「身を切る」という行為を連想させないように、切り身は使わないおでんが生まれました。
この縁起を大切にし、石切さんにご参拝の方々に長く愛され続けているご当地おでんです。
手間ひまかかる丸鍋で炊くおでん

おでんといえば、四角い鍋に具材が整理されて並んだイメージが強いですが、「石切のおでん」は、地域全店で大きな丸鍋を使っているのが特徴です。
この丸鍋で、じっくり煮込むことで具材の旨みがしっかり溶け合い、石切ならではの独特な味わいが生まれます。
丸鍋での調理には、火加減や具材が煮崩れしないようにする工夫が必要で、手間がかかるため、他の地域では敬遠されがち。しかし、石切ではこの手間ひまを惜しまず、具材の味が混ざり合う「石切の味」を守り続けています。
石切おでんは、石切劔箭神社のお百度参りや商店街を歩いた後、疲れた体にしみわたる優しい味わい。昔ながらの懐かしさや風情を感じられる、地域の名物です。
【長年親したしまれるパワーフード】
石切劔箭神社は、関西では「でんぼ(できもの)の神様」として有名で、病気平癒を願う多くの参拝者が訪れる場所です。
参詣道はかつて高野山への寄り道としても賑わい、長い歴史の中で旅籠や商店、飲食店が軒を連ね、観光地として栄えてきました。
さらに、100年以上前に開通した近鉄電車や地下鉄、そして高速道路など、アクセスの良さからも多くの人々が訪れる癒しの場として発展しています。
当店「すずや」は、明治末期に創業し、現在も当地でご当地おでんを扱う一番古いお店としておでんを提供し続けています。
街全体で昔から「関東煮風」の濃い味付けのおでんが親しまれてきました。
石切劔箭神社の御利益にあやかり、病気平癒を願う方々に寄り添う「縁起のおでん」として、百年以上変わらない味を守り続けております。
ご来街のお客様からは「パワーフード」として長年親しまれ地域の風情を凝縮した「当地に欠かせないアイコン料理」ともなっております。
※各店、味付けに違いがありますのでそれぞれのお店のお味を巡られるのも石切散歩の楽しみのひとつかと思います。お持ち帰りや店外で召し上がっていただくことも店舗ごとで可能な場合もあります(当店は両方可能です)、各店にてお尋ねください。 ここでしか味わえない味、「縁起の石切のおでん」。地域の風情を感じて召し上がっていただくことでさらに美味しさが増します。 石切へお越しの際は、ぜひ賞味くださいませ
吉日
石切おでん すずや 石切神社前店
店主 小西学