創業百十余年、
石切さんのもとで

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すずやの由来と沿革

当店「すずや」は、明治末期から続く
ご当地おでんを扱う一番古いお店です。
創業以来の味を守り続け、
石切劔箭神社の病気平癒のご利益にあやかり、
毎日多くの方々に健康祈願の気持ちを込めた
「石切おでん」をお届けしています。

百年に渡り地域の味として愛され、
石切の風情と歴史が凝縮された、
ここでしか味わえないご当地おでんを、
ぜひ一度ご賞味ください。

~石切の「すず」は、「よくなる!」~

全国の神社仏閣の近くで「すずや」という名前のお店を見かけること、ありませんか?
実は、この名前には深い意味があるんです。

多くの神社には、澄んだ音を響かせる大鈴がありますよね。
あの音には、神様を呼び寄せ、邪気を祓う力があると言われています。大きく鳴らすほど、その音は遠くまで届き、神様に願いが届くとされています。
そこで、鈴は「よく鳴る」、つまり「よくなる」という縁起の良さが込められているんです。
「すずや」という名前は、この「よくなる」願いを込めた言葉遊びが由来です。
創業百年以上、私たちは石切劔箭神社のそばで、皆さまが笑顔で過ごせるよう願いを込めて、日々お店を営んでいます。

いつもお客様の笑顔に支えられ、その笑顔が私たちにとっても何よりの喜びです。
皆さまの健康と幸せを、毎日「石切さん」にお祈りしながら、感謝の気持ちを大切にしています。
これからも「すずや」で皆さまの「よくなる」を応援してまいります!

成り立ち

当店「すずや」は、百十余年にわたりこの地で飲食店を営んでまいりました。
創業当初から続く石切おでんを取り扱う飲食店としては、今では一番古いお店となりました。

現在、石切劔箭神社本殿前にお店を構えていますが、戦後にこの場所へ移転してきました。
以前は商店街の中ほどで果樹園(いちじくなど)を営んでいたり、当地、辻子谷(ずしだに)の水車で漢方を挽いていたり、また道頓堀の芝居小屋隣のお茶屋さんへ仕出しをしていたり、今里・鶴橋界隈の花街ではてっちり(ふぐ)屋も営んでいました。
創業百十余年としていますが、実際はさらに古くから飲食業に携わっており、現在の店舗は確実に飲食に必要な水が確保できた2つ目の井戸を掘った時期をもって創業年としています。

石切神社上ノ社(宮山)から商店街に沿った地下水脈があり、この水脈に沿って商業が発展してきました。
昔は造り酒屋もあり、大阪の避暑地として旅籠や旅館が立ち並んでいました。この豊かな地下水脈が、多くの人を引き寄せ、石切の繁栄を支えてきたのです。

現在も当店では、その良質な水を使っており、硬度2~10mg/Lの超軟水として年1回検査を行っています。
信仰と豊かな水に支えられたこの地で、私たちはこれからもお客様の安心・安全、そして楽しさを大切にし、笑顔でお迎えしてまいります。

石切おでん